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Sparks Go Go / NEW RISING 22 渋谷 O-WEST(2012.1.28)

今年の初LIVEはSparks Go Go。デビュー22年目となる彼らを実に20年ほど追い続けている。
彼らもファンである僕らも若くなくなった。もうライブハウスでダイブするやつもいなければ酸欠で倒れる奴もいない。拳を振り上げるのも自分の好きなタイミングだけとなり、聴くことに集中する世代となってしまった。

さて、今回のテーマである【NEW RISIG 22】とは、過去にライブでは演奏したことのない曲や長年演っていない曲を中心にセットリストが展開されている。公式サイトでセットリストは公開されているのでそちらを拝借。


出典:世界制覇TigerOS弟


「Route5」〜「テ・レ・ビ」 の流れは往年のファンにはたまらない。これらが収録されている『ROCKWORK ORANGE』はスパゴーの中でもかなりの名盤である。同アルバムからは「オオカミが来た!」(なんとイントロの朗読つき!)もあり、本当に嬉しなつかし、といった感じだ。

中盤も泣かせる選曲である。「A Likely Love」「記憶」「逃走迷路」は雰囲気があってどれも好きな曲。決してライブで盛り上がるナンバーではないのだけれども、胸にずしんとくるものがある。ここに「ボキャブラリー」とか「シャドー」とかのいわゆる“いい曲”が来てたら本気で泣いていたかもしれない。

そしてこのライブで最も印象に残ったのが「二人は未完成」「るーせー隣人」の流れだ。「二人は未完成」はイントロで思わず「オォッ!」と叫んでしまった。まさかこんな曲が聴けるとは夢にも思わなかった。ここから「るーせー隣人」とかになったらいいなーと思っていたら、本当にそうなったので、思わず拳を振り上げる。中学〜高校時代に一番よく聴いたアルバムだもの、心だけが十代に戻っていった。

本編ラストは「Banana Moon」。これは本当にいい曲です。これだけでも一人で渋谷に来たかいがあったというものだ。

アンコールは予想だにしなかった「カリビアン・ビーチホテル」「八月の夢」。ヤックがトライアングルをたたいているのが面白かった。最後の斜陽は久しぶりにライブで聴いた。スパゴーの重厚な魅力が十二分に堪能できる曲だ。


ヤックのTシャツには34というプリントが入っている。奇しくも僕は翌日34歳になる。13歳からスパゴーを一番すきなバンドとしてあげているが、彼らはいっこうに売れない。でもマイナーなわけでもない。たまにCMや映画のタイアップもあるし、意外と彼らのことを知っている人は多い。ライブの規模もほとんど変わらない。神戸チキンジョージやメルパルクが主戦場だったが、東京にきてからはもっぱらO-WESTである。確か、一度大阪城ホールで見た記憶もあるが、なんだか違和感があったことを覚えている。

久しぶりにスパゴーのライブに参戦して感じたこと、それは「自分ができることをちゃんとやろう」ということだ。僕は少し前まではもっと大きな舞台で戦いたい、と願っていた。自分はそこで勝負したいと思っていた。しかし、そうではないのだ。環境を変えることが必要なのではなく、自分らしくあれる場所を探し続けることが大切なのだ。現状に満足するという意味ではない。今この場で自分ができることをきちんとしなければいけない、ということだ。結局はそれが一番近道であると感じた誕生備前夜のライブであった。

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この胸に深々と突き刺さる矢を抜け / 白石一文



好き嫌いが極端に分かれる作家である。
白石作品を嫌う人の気持ちは多少理解できる。主人公の人物設定であったり、強引な設定であったり、いわゆるご都合主義と呼ばれるような展開であったり、つまりは突っ込みどころが多いのだ。それでも尚、僕は白石作品に強く引き込まれていく。リアリティや文章的な技術なんかではなく、小説としての力強さがあると感じている。

主人公カワバタは有名週刊誌の編集長として成功している人物である。胃ガンを患い、過去に息子を亡くしたことが経済的にも社会的も恵まれたカワバタの根本的な部分を揺るがすものとして物語は展開していく。まさに金持ちには金持ちなりの悩みがあり、幸せは金では買えない、のだ。このテーマはあまりにも多すぎる引用文やそれに対するカワバタの論評がこの小説の中の社会的な部分を背負っている。

しかし、それは作者の社会観や人生観ではもちろんない。それらはすべて四十代でジャーアナリストとして成功しつつも、公私ともに複雑で狡猾な人間関係を続けているカワバタという男の在り方なのだ。


そして、自分を振り返る。

とてつもなく大きなものに対する不平不満は山のようにあるが、それを取り除くための努力や改善を率先してやっているわけではない。10年前に得たいと願った多くのものは手に入ったかもしれない。それでも自分の生活や人生にはいつも何かが不足している気がする。誤解なくいえば、今よりもっと経済的に豊かになりたいし、今よりもっと社会的な地位や成功を手にしたい。かといって今現在が不幸であるかといえばそうではない。なぜ、それに満足できないのか。欲望は際限なく生まれていく。それは人類が背負った宿命なのだろう。

生きていくことに失望しつつも、人生に絶望してはいないから日常を続けていける。
そのジレンマや不可思議な感触を白石作品はいつも僕の目前に叩き付けてくれる。
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2012年が始まって三週間

 年始に体調を崩してしまったこともあり、なんとなく緩やかな幕開けとなった2012年。気がつけば早くも三週間が経とうとしている。11〜12月の嘘みたいな忙しさが通り過ぎた1月は仕事もマイペースに進められる分量であり、毎日21時までには帰宅し、24時までには次女とともに就寝する毎日が続いてる。何もかもが緩やかで、その心地よさにもたれかかってしまいたくなる。

12月からソーシャルメディアをやらなくなった。特にFacebookは仕事の色合いがあまりに強すぎるので見ているだけでも気が抜けなくなってしまった。Twitterはまだ毎日見てはいるが自分から発言することは皆無になっている。唯一、mixiはまだ外部のASPサービスとの連動を残しており、ごくたまに発言したりすることもある。とはいったもののmixiでつながっているのはプライベートのごく限られた方ばかりなので、TwitterのようなダイナミックさもFacebookのようなリアルな近さも少し薄い。それは特に気にもしていないのだが、ある程度ちゃんとした形で自分の意見や気持ちを残しておこうとするのならば、やはりブログが最適だと考えた。

ここ数年、あえてブログは更新頻度を減らしていたきらいがある。その原因は、今まさにFacebookがそうであるように、あまりに仕事関係の方からのコメントや連絡が増えすぎたためである。少し八方美人的な要素が自分の中にもあって、求められるままにWebやマーケティング関係のネタを探したり積極的に書いていたりすると、さすがに疲れてきた。だってそれは僕に取って仕事なのだから。

だからTwitterに避難し、mixiで細々と続けていたのだが、仕事柄Facebookが避けて通れず、注意していたつもりがやっぱり疲れた、というのが本当のところである。で、結局帰結したのがブログなのだ。たまには仕事関係のことを書くかもしれないが、基本的にはエッセイである。日記でもない。毎日の生活の中で摘まみ上げた小さなことを少しづつ記録していくのだ。

文章をきちんと書くことは鍛錬でもある。日常的に続けておかなければ文章が下手になってしまう。少しでも長所であるところはもっと積極的に伸ばしていこうと決めた。やはり緩やかに出はあるが、コツコツと再開していきたい。



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